去る2023年7月18日、一般社団法人e-donuts様のご協力を頂いて大阪府泉大津市立 小津中学校の「総合」の授業にお邪魔してまいりました。
泉大津市立小津中学校では、「自分のやりたいことが、学びになる。」をコンセプトに掲げ、生徒が学年問わず自由にプロジェクトに取り組む「共創」という授業を行っています。
現在そのプロジェクトの一環として、自分たちが住む泉大津の街をMinecraftで再現して問題点などを発見するという探究学習を行っておられます。
今回の授業では30人ほどの生徒さんが参加してくださり、最初に私から話をさせていただくお時間をいただき、後半は班ごとに私から進行中の建築に対してアドバイスをするという流れで行われました。
一般社団法人e-donuts様は京都発、公教育の探究学習を支援するソーシャル企業であり、学校現場だけでは対応しきれない。外部連携ネットワークを構築した学校・生徒主導の「社会に開かれた学び」を提供されています。(引用HP https://www.e-donuts.com)
私の最初の所感としては、生徒の皆さんはそれぞれ明確な目標をもとに行動されているな、という物を感じました。
しかしながらその上でゴールに向けての行動をどのように取るか、その方法をまだあまり掴めていないのかもしれないというものも同時に感じました。
そこで私は具体的なこととして「設計図を書く」と「段階に分ける建築」という二つの行動について提言させて頂きました。
「設計図を描く」という行動は、その名の通りですが、「段階に分ける建築」とは、建物を基礎から柱、壁、内装へと順序立てて建築していくことを意味します。この行為を行うことで、建築作業が行き当たりばったりにならず、「最後の最後で寸法が合わない」「最初に思っていた形と違う」といった問題を防げます。何より、Minecraftに限らず活かせる「順序立てて準備していく計画力」を身につけることができます。近年、Minecraftは教育の現場で有用性が度々注目されています。注目されているのはコマンドや動植鉱物の知識などですが、私はこの「計画力」を鍛える過程こそが、教育に役立てられる最たる部分なのではないかと考えております。
今回の授業に関して、小津中の先生方から以下のようなコメントを頂きました。
髙野さんの作品を見て「すごっ」と声をもらしている生徒が印象的でした。アドバイスを受けた生徒たちに改めて話を聞くと、計画を進めていく上で、実際に順序立てて進めていく術を整理することができたとのことです。 設計図をイメージして作品作りに取りかかることなど、教えていただいたことをヒントにプロジェクトを大きく前進させることができそうです。
今回私自身も貴重な経験を頂くことができました。お世話になった一般社団法人e-donuts様、小津中学校の皆様に感謝申し上げます。
(一部箇所一般社団法人e-donutsのnoteより引用させて頂いております。https://note.com/donuts_report/n/n5de6338f1091)
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